寄り添うって簡単に言うけどさ

寄り添うと聞くと、どんな事を具体的に思い浮かべるだろう? 昔の私は、「気持ちを分かること」や「同じ気持ちになること」だと思ってた。 けど今は、「共に過ごせる場を創る」の方がしっくりくる。 あの誰かに分かって欲しくて堪らなかった時の寂しさは、結局、気…

「高い壁を積み上げ続けたぼくの話」

無駄に高いプライドの壁が、空をあんなに高くさせて……すっかりぼくをひとりぼっちにしてしまった。 見上げる空は四角く小さい。 なんであんなに高くしてしまったのかって? 涙が溢れないようにだよ。 溢れようとするたびに、積み上げていったんだ。 あんなに…

「明日はきっと」

「もう!嫌になるよ。どうして自分の体なのに言うこと聞いてくれないんだろう……!」 「……ごめんね、ケビン」 「ああ、ママ、そうじゃないんだよ!」 「わかってる。でも、こういうとき、やっぱりどうしても思ってしまうの。神さまのこと」 「神さま?」 「……うん。ケビ…

永瀬清子「流れるように書けよ」を読んで

詩をかく日本の女の人は皆よい。 報われること少なくて で書き出されるこの詩の一遍は はげしすぎる野心ももたず 先生もなく弟子もなく 殆ど世に読んでくれる人さへなくて満足し しかし全く竹林にゐるやうなものだ とくる。 呼びかけられて、心が洗われるよ…

父と、「星の王子さま」

「星の王子さま」サン・テグジュペリ 作内藤濯 訳岩波書店 を無性に読みたくなって、この度、読み返してみた。 想い出が、ページを捲るごとに蘇ってきた。 ぞうを飲みこんだうわばみの絵を帽子だと思うくらいには大人で、何が書いてあるのかはさっぱりわからな…

「おはなし ききます」

やぎ先生は、ずっと、大きな森の大きな病院でとても立派な先生として暮らしてきました。 けれど、年をとっても立派でい続けるのは骨が折れるのです。それに、若者達にも立派に成ってもらいたかったので、思いきって、立派なことは全部ゆずることにしました。…

「突然、始まる物語」

突然、始まった物語は突然、終わりを告げ 遺されたもの達がまた新たな旅を始める ひとつづきの命の旅を 第一章 【創世記第三章】 ( なんでも入る空っぽに穴が開いてるのかな? それって、ワクワクする! ) そう思ったらいても立ってもいられなくなって、 「穴…

‪「IT」を観てきた

恐かったー。 何が恐かったって、子供の頃の危うさを思い出したからだ。 好奇心旺盛で、不思議なものにすぐに惹かれてしまう自分を思い出した。 いつも通る道が、ふいに、いつもと違う世界と繋がったかのような瞬間に踏み出してしまうあの危うさ。‬‪路地に潜…

わたしが私という存在に気がつくまでの話

‪わたしが私だと気がついたのっていつだったんだろう。‬いや、気がつく前のわたしも私ではあったんだけど。わたしと名のつく私は、分断してたくさんいる。総称して私だと気がついたのは、みたいな意味で。 先に存在しているものがあって、その目を通して世界…

感情の行方

‪中学の頃、クラスで「火垂るの墓」を観た時、私は泣いた。クラスメイトの何人かは、それを「ぶりっ子」アピールと受け取った。私は、そう受け取られたことにもショックを受けた。‬‪ただ悲しかっただけなのに、なぜそんな風に受け取られてしまったんだろうって。…

生きる意味はどこにあるのか

2歳の息子が、靴が履けないと地団駄を踏む姿に、なんて素晴らしいんだろうと思った。母さんがしてあげるから良いでしょうとはならない。履けたから良いでしょうでは、決してないのだった。自分でできなければ意味がないのだと、この世の終わりみたいにして泣…

「太陽の子」(灰谷健次郎 理論社刊)を読んで

「もし、わたしが たった一つ、あなたに語りかける言葉を持つとするなら、あなたの悩みや苦しみは、あなたの父や母、そして、あなたの「生」につながるたくさんの「死」が、同じように悩み苦しんできたということを忘れないように」 「たいていの人間は得手勝手なも…

独りにみえて、独りじゃないよ

‪小学2・3年生の頃、時間がよくわからなかった。‬‪「なぜ、今日が昨日になって、昨日になる今日が明日にもなるの? 」‬‪曜日も、 「なんで、今日が火曜日なの? 水曜日になることもあるのに?? 」 と、なぜ色々なことが既に決まってしまっているんだろうと、不…

優しさは返すもの?‬

‪ ‪昔の私は、貰った優しさを返そうとして、どうしていいのか分からずに焦ってワタワタと変な言動をしてしまうことが多かった。‬‪ でも、相手は私から「何か」をひき出したくてしている訳ではないんだと、ある時、気がついた。‬‪ その前は、何か目的があると思…

スイカの想い出

「おばあちゃんは、ママのことが嫌いなの? 」 叶ちゃんは、おばあちゃん家の少しざらついた縁側に座ってそう聞きました。 縁側の下で、叶ちゃんの足がぶらぶらしています。 叶ちゃんの言葉に、おばあちゃんはスイカを食べる手を止めました。 セミの声がいっ…

愛があるのは子の方だ

‪親の愛情不足という文言をまた目にした。‬ ‪いつも思う。‬‪そもそも親の持つ愛情は愛情なのか、と。‬ ‪愛を持っているのは子の方だ。‬ ‪私はその世間の認識を払拭したい。‬ ‪子供はどんな親だろうが、自分の命を全て委ねる。‬‪受け入れる。‬‪あの、子がよせ…

嫌われる勇気じゃない

‪嫌われるのが怖いのではなくて、本当は「好きになる」ことが怖い。‬ ‪好きになったら幻滅するし、 好きになるから嫌いになるし、 好きだから嫌われたくなくなる。 期待に応えたくなる。‬‪そして、もうこれ以上、期待に応えられない自分をみたくない。 人を…

エロってなんだろう?

‪この間、とあるツイートを読んでふと疑問に思ったので、自分なりに解釈するために調べてみた。‬‪まるで中学生みたいだと思いながらw‬‪ エロを調べると、わいせつという言葉が出てきた。わいせつってなんだろうってウィキを開くと、「社会通年に照らして性的…

電車に乗るようなものだというあたかもレールがあるかのように 思い返せば、私は電車に乗れたのだろうかと思うみんなが乗った電車に 親が乗っていた乗り物から降りたくなったのはいつからだろう これに乗りなさいと切符を渡されていたのに 私は結局みんなが…

「ほんとうの願い」

むかしむかし、 なんでも叶えてくれる「魔のもの」がおりました。 魔のものは、人を満たすために日々、懸命に働いておりました。 人を満たすのが自分の役割だと思っていましたから。 お金持ちになりたいと願う男を、お金持ちにしてやりました。 「欲しかった…

‪許す許さないの話

なぜ私が「許さない」ことはあった方がいいと思うのか。それは誓いだからだ。許してしまえば、その行為を自分にも許すことになる。私がされて嫌だと思ったことを、誰かにした時、嫌だと思った私を否定するように感じる。 さて、この感じるを、もう少し掘り下げ…

心の後遺症

心の後遺症の多くは安全になったから起こるんだと思うの。‬‪「もう安全なんだー」ってうんと満足したい為に起こるんじゃないかと。‬‪もう違うんだ、今までとはやり方を変えていけるんだって。‬‪そうだとしたら、今は後遺症が辛くても、うんとその分幸せになれ…

ひとりぼっちのさる

ひとりぼっちのさるがいました。 ひとりぼっちのさるは、いつも一人でした。 でも、寂しいと思ったことは一度もありません。 ひとりぼっちのさるは、一人で散歩をするのが好きでした。 一人で絵を描くことも好きでした。 一人で音楽を聴くことも好きでした。…

呪いをかけられたカエルの話

‪復讐をしてはいけないと人はいう。‬‪かつて苛められていた私は、それを、やり返してはいけないと当時は受け取った。‬‪でも、やり返してるよね、大抵の人は。皆は良くて、なんで私はダメなんだろう?そう思ったっけ、あの頃。‬ うんと傷を負った心は、まず仕…

「お月様より重く、ぼくは君を愛してる」

ある晩のこと、ヤジローが空を見上げると、そこにはとてもとても美しい月が浮かんでいました。 ヤジローは、いっぺんでお月様に恋をしました。けれども、お月様はお月様です。オモイをつのらせても叶うものではありません。日々、重く重くなっていくオモイを…

私を引き止めたもの

今日、死にたいと呟く人の言葉に立ち止まった。あの頃の自分を思い出して、痛くなった。そうして、あの時私を引き止めたものはなんだっただろうと、考えていた。 また。 ほんとはずっと考えている。あれからずっと。 「わからない」だ。 私を引き止めたもの。 …

柊の連れてきたもの

〜大ちゃんの贈り物シリーズ 2〜 風がびゅうびゅう吹いています。 学校の帰り道、小学一年生の大ちゃんはとぼとぼと歩いて帰ります。 朝は、大きいお姉さんやお兄さん達と一緒に登校するので寂しくありません。霜柱をパリパリさせたり、水たまりの氷を持って…

仲良くするってなんだろう

うちの家族は仲が良い。それは互いに別な考えを持っているから、違う考えの話に触れる時は、「へぇ」で流していく。興味を持った時だけ食いつく。相手の意見よりも自分の意見を述べて満足する←たまに聞いて貰えないことの多いコトが「ルサンチマンだっ」と怒る。…

お月様の話してくれたこと

夜も寝静まった頃、オレンジピールのようなお月様が顔を出した。 私に見つかって、驚いたようだ。 なぜって、なんだか鼻がもぞもぞと動いたから。 私も、お月様に見つかって、なんだかバツが悪かった。 なぜって、誰もが寝ているはずの深い夜で、もし起きて…

「初夢ならぬ、年末の夢」

それは白昼夢だった。 旦那と楽しく語らいながら自転車を走らせていると、突然、傍らにそいつがやってきた。 「死神です」と丁寧にお辞儀をする。 旦那は気がついていない。 私はすぐに、頭の中の妄想が始まったのだと思った。なぜなら、私は旦那と全く違う話…