仲良くするってなんだろう

うちの家族は仲が良い。それは互いに別な考えを持っているから、違う考えの話に触れる時は、「へぇ」で流していく。興味を持った時だけ食いつく。相手の意見よりも自分の意見を述べて満足する←たまに聞いて貰えないことの多いコトが「ルサンチマンだっ」と怒る。…

お月様の話してくれたこと

夜も寝静まった頃、オレンジピールのようなお月様が顔を出した。 私に見つかって、驚いたようだ。 なぜって、なんだか鼻がもぞもぞと動いたから。 私も、お月様に見つかって、なんだかバツが悪かった。 なぜって、誰もが寝ているはずの深い夜で、もし起きて…

「初夢ならぬ、年末の夢」

それは白昼夢だった。 旦那と楽しく語らいながら自転車を走らせていると、突然、傍らにそいつがやってきた。 「死神です」と丁寧にお辞儀をする。 旦那は気がついていない。 私はすぐに、頭の中の妄想が始まったのだと思った。なぜなら、私は旦那と全く違う話…

「距離感」

距離感はヒトによる 1ミリの隙間もなくべったりくっついて、突然300メートルダッシュして、1メートルのところで座って待ってるのが好きな子 とにかく膝の上が好きな子 頭の上?もありですか 距離感はモノにもある 中間を持つ方が使いやすいモノ 手元を持つの…

わたしの 「雨ニモマケズ」

「にほんごであそぼ」 のワンコーナーに、わたしの「雨ニモマケズ」というのがあった。 私も真似をしたくなって、勢いで書いてみた。 私の「ナリタイ」自分がそこにはいた。 これを読んだ人も、遊びのつもりでやってみたら、案外そこに「ナリタイ」自分がいるかもし…

ある月夜の晩に

むか〜しむかし。 わたしは、自分はひとつだと思っていました。綺麗だと思っていたのです。体ではなく、内面が。 そうしてある日、醜く汚いドロドロしたものを見つけて、絶望したのです。わたしはすっかり、その汚いドロドロした内面が自分の本質なのだと思…

「何か」とは何か

何かがあると思った。自然には、何か普遍になるような、何かがある。その時には既に神という概念があり、様々な物語が伝えられていた。が、神はひとつではなかった。そこへ、普遍となる何かと神が結びつき、社会はその頃すでに誰かが支配する形態を取り始め…

くまの子ちゃんのセーター

新しい考えを手に入れるには、古い考えを一度捨て去り、新古を織り成す必要があります。 では、お話のはじまりです。 お母さんは、くまの子ちゃんが生まれたときから、いつもすてきなようふくを編んでくれていました。そしてそれはいつでも、くまの子ちゃん…

世界はここにある

世界はここにある。私はここにいる。どんなに知識をかき集めても、私の頭で理解できることには限度がある。諦める訳では無いが、日々を生きていく上で、知識は日々増大していくのだから、私がそこに追いつくことはないだろう。だから、私がはっきりと確信し…

春風のおくりもの

ザァと強い風が吹きました。 大ちゃんの家の前にある桜並木の花びらが一息に散っていきます。 お母さんが言いました。 「あ〜ぁ。間に合わなかったわね。残念」 窓から入ったピンクの花びらが、黒いランドセルの上に乗って、とても綺麗でした。 それを見ながら…