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童話

柊の連れてきたもの

〜大ちゃんの贈り物シリーズ 2〜 風がびゅうびゅう吹いています。 学校の帰り道、小学一年生の大ちゃんはとぼとぼと歩いて帰ります。 朝は、大きいお姉さんやお兄さん達と一緒に登校するので寂しくありません。霜柱をパリパリさせたり、水たまりの氷を持って…

ある月夜の晩に

むか〜しむかし。 わたしは、自分はひとつだと思っていました。綺麗だと思っていたのです。体ではなく、内面が。 そうしてある日、醜く汚いドロドロしたものを見つけて、絶望したのです。わたしはすっかり、その汚いドロドロした内面が自分の本質なのだと思…

くまの子ちゃんのセーター

新しい考えを手に入れるには、古い考えを一度捨て去り、新古を織り成す必要があります。 では、お話のはじまりです。 お母さんは、くまの子ちゃんが生まれたときから、いつもすてきなようふくを編んでくれていました。そしてそれはいつでも、くまの子ちゃん…

春風のおくりもの

ザァと強い風が吹きました。 大ちゃんの家の前にある桜並木の花びらが一息に散っていきます。 お母さんが言いました。 「あ〜ぁ。間に合わなかったわね。残念」 窓から入ったピンクの花びらが、黒いランドセルの上に乗って、とても綺麗でした。 それを見ながら…