2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「明日はきっと」

「もう!嫌になるよ。どうして自分の体なのに言うこと聞いてくれないんだろう……!」 「……ごめんね、ケビン」 「ああ、ママ、そうじゃないんだよ!」 「わかってる。でも、こういうとき、やっぱりどうしても思ってしまうの。神さまのこと」 「神さま?」 「……うん。ケビ…

永瀬清子「流れるように書けよ」を読んで

詩をかく日本の女の人は皆よい。 報われること少なくて で書き出されるこの詩の一遍は はげしすぎる野心ももたず 先生もなく弟子もなく 殆ど世に読んでくれる人さへなくて満足し しかし全く竹林にゐるやうなものだ とくる。 呼びかけられて、心が洗われるよ…

父と、「星の王子さま」

「星の王子さま」サン・テグジュペリ 作内藤濯 訳岩波書店 を無性に読みたくなって、この度、読み返してみた。 想い出が、ページを捲るごとに蘇ってきた。 ぞうを飲みこんだうわばみの絵を帽子だと思うくらいには大人で、何が書いてあるのかはさっぱりわからな…