2017-01-01から1年間の記事一覧
中学の頃、クラスで「火垂るの墓」を観た時、私は泣いた。クラスメイトの何人かは、それを「ぶりっ子」アピールと受け取った。私は、そう受け取られたことにもショックを受けた。ただ悲しかっただけなのに、なぜそんな風に受け取られてしまったんだろうって。…
2歳の息子が、靴が履けないと地団駄を踏む姿に、なんて素晴らしいんだろうと思った。母さんがしてあげるから良いでしょうとはならない。履けたから良いでしょうでは、決してないのだった。自分でできなければ意味がないのだと、この世の終わりみたいにして泣…
「もし、わたしが たった一つ、あなたに語りかける言葉を持つとするなら、あなたの悩みや苦しみは、あなたの父や母、そして、あなたの「生」につながるたくさんの「死」が、同じように悩み苦しんできたということを忘れないように」 「たいていの人間は得手勝手なも…
小学2・3年生の頃、時間がよくわからなかった。「なぜ、今日が昨日になって、昨日になる今日が明日にもなるの? 」曜日も、 「なんで、今日が火曜日なの? 水曜日になることもあるのに?? 」 と、なぜ色々なことが既に決まってしまっているんだろうと、不…
昔の私は、貰った優しさを返そうとして、どうしていいのか分からずに焦ってワタワタと変な言動をしてしまうことが多かった。 でも、相手は私から「何か」をひき出したくてしている訳ではないんだと、ある時、気がついた。 その前は、何か目的があると思…
「おばあちゃんは、ママのことが嫌いなの? 」 叶ちゃんは、おばあちゃん家の少しざらついた縁側に座ってそう聞きました。 縁側の下で、叶ちゃんの足がぶらぶらしています。 叶ちゃんの言葉に、おばあちゃんはスイカを食べる手を止めました。 セミの声がいっ…
親の愛情不足という文言をまた目にした。 いつも思う。そもそも親の持つ愛情は愛情なのか、と。 愛を持っているのは子の方だ。 私はその世間の認識を払拭したい。 子供はどんな親だろうが、自分の命を全て委ねる。受け入れる。あの、子がよせ…
嫌われるのが怖いのではなくて、本当は「好きになる」ことが怖い。 好きになったら幻滅するし、 好きになるから嫌いになるし、 好きだから嫌われたくなくなる。 期待に応えたくなる。そして、もうこれ以上、期待に応えられない自分をみたくない。 人を…
この間、とあるツイートを読んでふと疑問に思ったので、自分なりに解釈するために調べてみた。まるで中学生みたいだと思いながらw エロを調べると、わいせつという言葉が出てきた。わいせつってなんだろうってウィキを開くと、「社会通年に照らして性的…
電車に乗るようなものだというあたかもレールがあるかのように 思い返せば、私は電車に乗れたのだろうかと思うみんなが乗った電車に 親が乗っていた乗り物から降りたくなったのはいつからだろう これに乗りなさいと切符を渡されていたのに 私は結局みんなが…
むかしむかし、 なんでも叶えてくれる「魔のもの」がおりました。 魔のものは、人を満たすために日々、懸命に働いておりました。 人を満たすのが自分の役割だと思っていましたから。 お金持ちになりたいと願う男を、お金持ちにしてやりました。 「欲しかった…
なぜ私が「許さない」ことはあった方がいいと思うのか。それは誓いだからだ。許してしまえば、その行為を自分にも許すことになる。私がされて嫌だと思ったことを、誰かにした時、嫌だと思った私を否定するように感じる。 さて、この感じるを、もう少し掘り下げ…
心の後遺症の多くは安全になったから起こるんだと思うの。「もう安全なんだー」ってうんと満足したい為に起こるんじゃないかと。もう違うんだ、今までとはやり方を変えていけるんだって。そうだとしたら、今は後遺症が辛くても、うんとその分幸せになれ…
ひとりぼっちのさるがいました。 ひとりぼっちのさるは、いつも一人でした。 でも、寂しいと思ったことは一度もありません。 ひとりぼっちのさるは、一人で散歩をするのが好きでした。 一人で絵を描くことも好きでした。 一人で音楽を聴くことも好きでした。…
復讐をしてはいけないと人はいう。かつて苛められていた私は、それを、やり返してはいけないと当時は受け取った。でも、やり返してるよね、大抵の人は。皆は良くて、なんで私はダメなんだろう?そう思ったっけ、あの頃。 うんと傷を負った心は、まず仕…
ある晩のこと、ヤジローが空を見上げると、そこにはとてもとても美しい月が浮かんでいました。 ヤジローは、いっぺんでお月様に恋をしました。けれども、お月様はお月様です。オモイをつのらせても叶うものではありません。日々、重く重くなっていくオモイを…
今日、死にたいと呟く人の言葉に立ち止まった。あの頃の自分を思い出して、痛くなった。そうして、あの時私を引き止めたものはなんだっただろうと、考えていた。 また。 ほんとはずっと考えている。あれからずっと。 「わからない」だ。 私を引き止めたもの。 …
〜大ちゃんの贈り物シリーズ 2〜 風がびゅうびゅう吹いています。 学校の帰り道、小学一年生の大ちゃんはとぼとぼと歩いて帰ります。 朝は、大きいお姉さんやお兄さん達と一緒に登校するので寂しくありません。霜柱をパリパリさせたり、水たまりの氷を持って…
うちの家族は仲が良い。それは互いに別な考えを持っているから、違う考えの話に触れる時は、「へぇ」で流していく。興味を持った時だけ食いつく。相手の意見よりも自分の意見を述べて満足する←たまに聞いて貰えないことの多いコトが「ルサンチマンだっ」と怒る。…
夜も寝静まった頃、オレンジピールのようなお月様が顔を出した。 私に見つかって、驚いたようだ。 なぜって、なんだか鼻がもぞもぞと動いたから。 私も、お月様に見つかって、なんだかバツが悪かった。 なぜって、誰もが寝ているはずの深い夜で、もし起きて…
それは白昼夢だった。 旦那と楽しく語らいながら自転車を走らせていると、突然、傍らにそいつがやってきた。 「死神です」と丁寧にお辞儀をする。 旦那は気がついていない。 私はすぐに、頭の中の妄想が始まったのだと思った。なぜなら、私は旦那と全く違う話…
距離感はヒトによる 1ミリの隙間もなくべったりくっついて、突然300メートルダッシュして、1メートルのところで座って待ってるのが好きな子 とにかく膝の上が好きな子 頭の上?もありですか 距離感はモノにもある 中間を持つ方が使いやすいモノ 手元を持つの…